防災にもっと女性の視点を〜国際女性デーに考える

3月8日の国際女性デー(International Women’s Day)にあわせて『防災 × 女性のカラダとココロ』がテーマのトークセッションが行われると聞き、3月6日、杉並・生活者ネットワークの小松久子さん(元都議会議員)と一緒に会場を訪れました。

トークが行われたのは女性の健康や美容、ライフスタイルに関連する商品やサービスの”フェス”(見本市)「「WEHealth」。

登壇者は、東日本大震災で被災した奥村奈津美さん(防災アナウンサー、防災士)と犬山紙子さん(コラムニスト、エッセイスト)、洲河美貴さん(産婦人科医)の3名。語られたのは日頃からの備えの重要性はもちろんのこと、被災した場合に我慢をしすぎないこと、そして周囲との連帯でした。

というのも、女性は日頃から家事や育児、介護など誰かをケアする立場にいる場合が多いことから、被災時もケア優先で自分のことが後まわしとなり、肉体的・精神的に追い詰められるケースが多いという報告があるから。

奥村さんによると「頑張りすぎて被災後1年以上を過ぎたあとで体調を崩す人も多い」とのこと。何か困ったことがあっても、それを口に出すと『甘え』と捉えられるのえはないかと考えて言い出せなかったり、恐怖や不安を押し殺しつづけてしまう女性は多いのだそうです。

医師の洲河さんからはこのような指摘もありました。

「女性の場合、避難生活で貴重な水を流すのがもったいないとトイレを我慢してしまうというケースも多いのですが、そうすると膀胱炎や腎盂炎のリスクが高まります。妊婦の方や赤ちゃんのケアも含めて、女性特有の備えや衛生用品、常備薬の用意が大切です」

東日本大震災の際には、宮城県名取市の自宅で難病の母親を介護しながら避難生活を送った経験のある犬山さんは「母が優先だったので当時はそれが当たり前だと思っていましたが、我慢していた面はあったと思います。自宅で避難生活ができていたので、自分が困っていることがあってもこれを言うとわがままなんじゃないかと思い、ためらってしまう雰囲気があったような気がします」と振り返りました。

そのうえで、避難生活で困りごとを言いやすい環境を作るために、ふだんから女性だけでなく男性とも防災について一緒に考えておき、男性のつらさも理解しておくことも重要だと考えているそう。

犬山さんはこんなふうにも表現しました。

「自分を後回しにしないことは当然の権利だと思います」

自分を後回しにしない権利。これは被災者の人権と言い替えることができます。その行使のためにも、日頃から防災について周囲の人たちとオープンに語っておくことが大切だと感じました。

 ちなみに奥村さんと犬山さんは、日頃から「赤ちゃん用おしりふき」を常備しているのだそう。

ふたりともお子さんは乳幼児ではありませんが「おしりふきは万能。例えば水道が止まってしまっても、身体を拭いたりするのにどんなことにも使えます」。なるほど! 確かにさっそく私も調達しようと思いました。

 

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