善福寺川調整池の工事開始と整備計画見直し

5月11日、善福寺川上流調節池の準備工事が始まるという知らせを受け、周辺在住の住民をはじめとする多くの人たちが、急きょ善福寺側緑地に集まりました。

工事開始については、事前に十分に周知されたとは言えず、工事に関心を持ってきた住民、とりわけ善福寺川流域の自然と暮らしを守る会(以下、守る会)の皆さんは、不誠実な対応として受け取りました。

守る会によると、工事開始の通告について東京都に問い合わせたところ、工事ヤードのフェンスに貼り出したということだったそうです。ところが、それが多くの人に目に留まる場所だったとはいえず(むしろこっそり感があり…)、「住民無視のいきなりの工事開始」という事態となってしまいました。

こうしたことから住民たちは工事開始に抗議。これにより、11日はひとまず工事は中止となりました。しかしながら翌12日には着工されました。

当然のことながら、住民は工事開始に納得していません。それどころか、工事そのものについて十分な説明を受けたとも考えていません。この乖離をどうにか埋めなくてはいけないと思います。

東京都は、まずは、住民が以前から求めている、落ち着いた環境で意見を交換できる着座式の説明会を開催してほしいと思います(*)。そして、住民の不安を理解し、寄り添いながら、詳細な工事計画を説明してほしいと思います。

(*)これまで行われた説明会は「オープンハウス」という形式です。どのようなものかというと東京都のホームページによると、「パネルや模型等の展示を見ながら(略)東京都の職員が個別に説明及びご質問等に回答させていただく形式」。いわばスタンディング形式です。このやり方では、個別に確認・質問はできても、住民同士で情報が共有できなかったり、地域としてまとめた意見を交換できなかったりすることから、住民は着座式の説明会を求めてきました。

https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jimusho/sanken/kakusyukaigi/daisan0069

 

このような状況のなか、東京都は5月15日、「神田川流域、石神井川及び目黒川流域における河川整備計画の変更」を行うことを発表しました。善福寺川は神田川流域ですから、この河川整備計画の対象です。

https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/river/jigyo/kasenseibikeikaku

この方針変更が、善福寺側緑地での住民の抗議の影響によるものかどうかわかりませんが、計画変更の対象にはなっています。

もちろんこの意見募集によって、計画がどのように変更になるのか、わかりません。ただ、声をあげなければ、プラタナスなどの立派な大木たちが失われ、コンクリートを大量に使う地下トンネルが作られ、憩いの場である緑地が損なわれてしまいます。樹木を保全して自然を活用する、グリーンインフラへと方向転換が進むよう、引き続き声をあげていきたいと思います。

東京都の意見募集は6月15日まで行われています。

 

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次