子どもは権利の主体。子どものまちづくり参加が当たり前の杉並に

昨年4月、杉並区では「すべての子どもが、権利の主体として尊重され、 安心して暮らすことができる地域社会」を目指し、「杉並区子どもの権利に関する条例」が施行されました。

この条例をつくるにあたり、2023年、杉並区は識者や区民から広く意見を集め、必要な施策を話し合うため、「子どもの権利擁護に関する審議会」を設置。私はこの審議会の委員募集に応募し、区民委員5人のうちのひとりとして参加することとなりました。

審議会は2023年8月28日から202472日まで全8回(ほかに部会2回)にわたって開催されたのですが、審議会が大切にしたのは、審議委員(全員大人です)が区役所の中で資料片手に検討するだけでなく、会議室の外に出て子どもたちのいる場所へ出かけて子どもたちの意見を聴くことでした。

区立小・中学校は8校、区内の特別支援学校は2校を訪問。外国ルーツの子どもたちが通う日本語教室でも2回にわたり意見聴取が行われました。また、参加型の講座・学習「子どもワークショップ」を連続で開催し、「子どもの権利とは」「どんなまちに住みたい?」といったさまざまなテーマで子どもたちが主体的に学ぶ体験を通して、子どもたちの意見を知る機会を作りました。

私も区立小3校、特別支援学校2校を訪れ、子どもたちからリアルな声を聴かせてもらったり、学校生活を見学させてもらったほか、特別支援校では保護者との意見交換をすることができました。

こうした取り組みから得た意見(VIEWS)をもとに審議会として答申を提出し、それをベースに作られたのが、杉並区子どもの権利に関する条例です。

これらのプロセスが示したのは、子どもは守られたり、保護されたりするだけの存在ではなく、権利の主体であり、その意見が尊重され、まちづくりを進めていく社会の一員であるということです。

私は条例づくりに関わった者として、このことについて発信を続けるとともに、子どもの権利が保障され、子どもの社会参画が当たり前の杉並をますます前に進めていきたい。そう思っています。

[写真は2025年12月、法政大(東京・市ヶ谷キャンパス)で主に法学部の学生を対象に杉並区子どもの権利に関する条例づくり参加の経験談をお話ししました。生活クラブ生活協同組合・東京による寄附講座に講師の一人として登壇]

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