
ベンチに腰掛けている赤いハートの子はNPO法人のキャラクターのドロッピー。かわいいなぁ
♦️ジェンダー主流化先進国・台湾に学ぶ小さな旅をしてきました
日本人の旅行先としても人気で、歴史的にも経済的にも結びつきが強い台湾は、ジェンダー主流化先進国としても知られています。たとえば、2025年の世界経済フォーラム(WEF)によるジェンダーギャップ指数では148カ国中35位相当(*1)で、アジアではフィリピンの20位に次ぐ2位につけています。
ランク下位の常連で2025年は全体118位(*2)のジェンダー平等ウルトラ後進国の日本からすると、月の裏まで見えるくらいの巨大な望遠鏡を最高感度で使ってはじめてその背中がうっすら見えるかも、、というほど遥か彼方に仰ぎ見る存在ですが、その距離、少しでも縮めたいし近づきたい。そんな思いから、ジェンダー主流化が台湾でどのように進められているのかを学ぶスタディツアーを計画。友人とふたり、関連施設などを巡ってきました。
*1)台湾は国連に加盟していないことからWEF調査対象外。そのためWEFの基準を台湾行政院が独自に当てはめて算出 *2)2026年9月16日に発表された今年の日本の順位は145カ国中117位でした…
♦️「小紅厝 月経博物館 Period Museum」
月経専門ミュージアムとしてはアジア初にして現在世界唯一といわれている小紅厝 月経博物館 Period Museum。「月経はあたりまえ。月経にまつわる不平等や誤解をなくそう」という理念のもとNPO法人「小紅帽 (赤ずきんちゃん)With Red」により、2022年にオープン。台北市中心部からバスで10分ほどの商店街の中にあります。
2階建ての元店舗をリノベーションして作られた館内には月経の仕組みの解説や、月経に関する女性たちの声、いわゆる「生理の貧困」の問題やその解消に向けての運動、生理用ナプキンや月経カップなどの生理用品や月経教育教材が展示されていました。


布で作られた女性の身体の模型。かわいい!クッションみたいで抱きしめたくなるフォルムであたたかみがありました。もちろん触ってOK!訪れていた子どもが卵管の部分をもみもみしていました



2階のメインコンセプトは「かつて私たちが暮らしていた子宮へ帰ろう」。赤を基調とした空間には、月経に関する女性たちの声を可視化し、来場者と共有できるさまざまなインスタレーションがありました

生理用品や世界各地の月経や女性の身体に関する書籍、月経教材などが展示されたコーナー。生理用ナプキンはサイズや用途別にファイリングされ、触って確認できました。これいいですね!

日本からの来場者も多いそうで日本語版の案内書もありました
館内はポップなデザインで統一されていて、どこまでもポジティブなメッセージにあふれ、博物館全体で女性の尊厳が静かに、力強く語られているようでした。
私たちが訪問したのは土曜日だったのですが、来場者は家族連れが多かったことが少し驚きでした。父親や男の子の兄弟が一緒の家族もあり、まったく気負いのない館内を巡っています。そのあまりに自然な様子に、台湾のジェンダー主流化の一端に触れたような思いがしました。
今回の旅は、月経博物館に行ってみたい!というシンプルな動機が発端でした。一緒に訪れた友人は、女性アスリートのコンディショニングを専門とする研究者で、近年は月経教育に力を注いでいる人なのですが、彼女も得るものが大きかったようです。(今回の旅は行きたいところを効率よくまわるためのルート選びなど、彼女のおかげで大充実でした。ありがとう!!)
月経博物館、訪問できてほんとうによかったです。
○「小紅厝 月経博物館 Period Museum」 https://withred.org/about
